※このコンテンツはフィクションであり、実在の人物とは一切かかわりありません。

〔32歳 女性〕
ひとしきり洗いざらいをぶちまけたLINEの通話を切ると、私は脱力してベッドに横になった。
しばらくすると、胸が痛くなるほどの自己嫌悪と「これからどうなるのか?」という不安が同時に襲い掛かってきて震えが止まらなくなった。

世間の人々は私を非難するだろうし、ほとんどの人は「どうしてそんなことをしたのか」と疑問に思う人も多いのかもしれない。

私の中にあるその疑問に対する答えが、不思議と私の震えを止めた。
「私はただ、自分のそばにあの人を感じていたかった」のだ。

どんなに腕を伸ばしても私には届かないあの人の背中を。
時間が経つにつれてますます遠のいてしまうあの人との距離を縮めたかった。
そういう感情にとりつかれると、もう後先のことを考える余裕は私にはなかった。
あはは。私ってダメな女だ、つくづく。。

「これからどうしよう・・どうするべきだろう。」
自分自身にあきれ返った私は、少し冷静になって今回の騒動から得るべき教訓を探し始めた。
そしてしばらくすると、自分に欠けているのは「圧倒的な女子力」だと結論した。

こんな騒ぎを些末なことにしてしまうような女子力。
世間が何を言おうが、その影響を微塵も受けないほどの女子力。
何よりも、一たび触れた男が離れたがらないほどの圧倒的な女子力。
もはや暴力的とさえいえる女子力を持つ生き物はこの世に確かに生息している。
そして私の目指すべきなのはそこではないか、と思うのだ。

「何から始めれば良いのだろう・・・」
そんな自問に対する自答はすぐに出てきた。
ホワイトニング
食べるのが仕事ともいえる私は、以前から自宅でできるホワイトニングをやってみたが、どうもキンキンする感じが苦手でさぼりがちだった。
最近では刺激の少ないものもあるらしい。

私は世間に食われないわ。
私が世間を食うのよ。